病院に葬儀業者を紹介されたけど断ることはできるの?断り方はどうしたらいい?

 

現在の日本では、約8割の人が病院で亡くなっています。
病院で亡くなると、病院に出入りしている葬儀業者が遺族に対して営業行為を行うことが珍しくありません。
そうした際に「病院指定の業者」と称して、ご遺体の搬送や葬儀を引き受けようとする業者もいます。
また、医師や看護師が特定の葬儀業者の利用を強く勧めてくる場合もあります。

葬儀やご遺体の搬送にどの葬儀業者を利用するかは、遺族が決めることです。
そのため、病院に紹介された業者や「病院指定」の業者を断ることは、もちろん可能です。
しかし、医師の紹介であったり「病院指定」と言われたりすると、断りにくいと感じる方が多いのではないでしょうか。

「お世話になった病院の紹介は断りにくい」

「病院指定の業者を断ってもいいの?」

「病院紹介の葬儀業者の勧誘を上手く断る方法は?」

実際に病院に葬儀業者を紹介されて、こうした不安や疑問を抱く方が多くいます。

今回は、こうした不安や疑問を解消するために、病院と葬儀業者の関係や、病院紹介業者の上手な断り方について解説します。

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病院紹介の葬儀業者を断ることはできる?

病院に紹介された葬儀業者を断ることは、もちろん可能です。
どの葬儀業者にご遺体の搬送や葬儀を依頼するかは、病院ではなく遺族が決めることです。

葬儀業者の中には、「病院指定」と称してご遺体の搬送や葬儀を引き受けようとするところもあります。
しかし、病院が葬儀や搬送を行う業者を指定することはなく、その権利もありません。
病院が指定・許可しているのは、あくまでも病院への出入りだけです。

「病院指定」などと言って強引に葬儀やご遺体の搬送を行おうとする業者は信用できず、利用してはいけません。

病院から紹介される葬儀業者には頼まない方がよい

病院紹介の業者は費用が高い場合が多い

現在の日本では多くの人が病院で亡くなっており、葬儀業者にとって病院は顧客を獲得するために最適な場所です。
そのため、葬儀業者は少なくないお金を支払って病院に出入りしています。

病院に支払う費用や病院に待機しているスタッフの費用は、葬儀費用に上乗せされるのが通常です。
そのため、病院紹介の業者は葬儀費用が高いことが多く、選ぶのはおすすめできません。

ほかと比較せずに葬儀業者を選ぶべきではない

葬儀には多額の費用がかかります。
高い買い物や契約をする際には、ほかの選択肢とよく比較して、価格や製品、サービスに納得したうえで決めるのが基本です。

葬儀業者を選ぶ際にも、複数の選択肢を比較してから決定するべきです。
病院紹介の業者を勧められるまま利用してしまっては、ほかの業者と比較する機会が失われてしまいます。

費用が高めで、ほかの業者との比較もできない病院紹介の業者は、基本的に断るべきです。
利用する場合でも詳細な見積もりを必ず出してもらい、ほかの複数の業者と費用やサービスを比較したうえで選ぶことが大切です。

詳しくはこちらをどうぞ。

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断り方はどうすればいい?

葬儀業者を選ぶのは、消費者である遺族の権利です。
「病院指定」などと言われても気にすることなく、毅然とした態度で断りましょう。

「葬儀業者は決まっている」と伝えるのが効果的

一番効果的なのは、「すでに葬儀業者を決めてある」「葬儀業者を手配している」などとはっきり伝えることです。
ほとんどの業者は、それを聞いた時点であきらめます。

中にはご遺体の搬送だけでも行わせてほしいと食い下がる業者もいますが、曖昧な態度をみせずにしっかりと断ることが大切です。

葬儀業者が決まっていない場合は、「親類に葬儀関係者がいるのでそこに依頼する予定」「友人の勤めいている葬儀会社に相談している」などと言うのもよいでしょう。

病院紹介の業者を選択肢として残して起きたい場合は、ほかの業者と費用やサービスを比較することを明確に伝えて、詳細な見積もりを出してもらいましょう。
見積もりを受け取った際もその場では決めずに、「家族で話し合う」などと伝えて一旦お引取り願い、他社と比べた後で連絡するようにしましょう。

病院に紹介された業者を断っても失礼にはあたらない

お世話になった医師や看護師から葬儀業者を紹介されると、断りにくいと考える人もいるかもしれません。
しかし、葬儀業者を選ぶのは遺族の権利であり、断っても決して失礼にはあたりません。

仮に、紹介された葬儀業者に依頼して高額な費用を請求されたとしても、病院や医師、看護師は何の責任もとってくれません。
変に気を遣って勧められるまま葬儀業者に依頼するのは、絶対に避けるべきです。

断り方は、葬儀業者に伝える場合と同じく、「利用する業者を決めてある」「知り合いの業者を利用する予定」などと言えばよいでしょう。

なお、生前に葬儀業者を選ぶ人や、事前相談をして利用する葬儀業者の目星をつけておく人が増えており、病院紹介の業者を利用する人は一時期に比べてかなり減っています。
そうした傾向から、病院側も紹介を断られるのに慣れています。

より良い葬儀業者を利用するためには、お世話になった病院の紹介であってもしっかりと断ることが大切です。

しつこい場合は病院に訴える

あまりに葬儀業者の勧誘がしつこい場合は、病院の責任ある部署に苦情を言うのもひとつの手です。

葬儀業者は、大事な営業場所である病院との関係を重視しており、トラブルを極力避けたいと考えています。
実際に病院に伝えなくとも、病院への苦情を考えていると伝えれば、しつこい勧誘を止めるケースが多いでしょう。

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ご遺体の搬送だけを業者に頼むこともできる

葬儀業者が決まっていない場合は、「ご遺体の搬送だけ」を業者に頼むのもひとつの手です。

病院の霊安室はスペースが限られているため、病院で亡くなった際には早急に別の場所にご遺体を搬送するよう求められるのが通常です。
葬儀業者が決まっている場合は連絡すればすぐにご遺体を搬送してくれますが、業者が決まっていない場合はそうはいきません。

ご遺体を病院に留めておけるのは数時間程度です。
その間に葬儀業者を決める方法もありますが、時間が限られている中で高額な契約先を決めるのはリスクがあります。

そうした場合は、ご遺体の搬送だけを業者に依頼するのがおすすめです。
ご遺体の搬送だけを依頼して、葬儀は別の業者に依頼しても全く問題ありません。
また、ご遺体の搬送だけを専門に行う業者も存在しています。

自宅などにご遺体を安置した後であれば、搬送前よりも時間の余裕をもって葬儀業者を選ぶことができます。

病院紹介の葬儀社をうまく断るための注意点

病院紹介の業者をうまく断り、トラブルを極力避けるためのポイントをご紹介します。

葬儀業者が未定であることをなるべく黙っておく

病院の霊安室には、病院から許可された葬儀業者が出入りしています。
また、医師や看護師が依頼を受けて、遺族に特定の葬儀業者を強く勧める場合があります。

そのため、霊安室や病室などで葬儀業者が決まっていないことを話してしまうと、それが葬儀業者に知られて勧誘が激しくなる可能性があります。

病院紹介の業者を断る際には「葬儀業者が決まっている」と伝えるのが一番簡単です。
その断り文句が問題なく使えるよう、葬儀業者が決まっていないことは極力知られないようにしましょう。

白衣に惑わされない

家族が病院で亡くなった際に、ご遺体をきれいにする処置をしてくれるのは、多くの場合看護師などの病院関係者です。
しかし、病室から霊安室に移動させる人は、白衣を着ていても葬儀業者の場合があります。

白衣を着ていると病院関係者だと勘違いしそうになりますが、惑わされてはいけません。
病院関係者だと思って手続きを任せていると、そのままご遺体の搬送準備を始めようとする葬儀業者も存在しています。
また、うっかり葬儀業者が決まっていないことを話してしまうと、勧誘が激しくなる恐れがあります。

白衣を着ていても、病院関係者とは限りません。
白衣に惑わされて言われるままご遺体の搬送や葬儀を任せてしまうことのないよう注意しましょう。

病院紹介の葬儀業者の安置施設の利用は避ける

自宅でのご遺体の安置が難しい場合は、特に注意が必要です。
病院紹介の業者が、自社の運営する安置施設への搬送を勧めてくる場合もありますが、利用は避けるべきです。

住宅事情の変化により、自宅でのご遺体の安置が難しいケースが増えています。
そのため、多くの葬儀業者は安置施設を葬儀場に併設しています。

病院で自宅での安置が難しいことを医師や葬儀業者に伝えると、業者の運営する安置施設への搬送を強く勧められる場合があります。
しかし、そうした施設に安置してしまうと、その業者に葬儀を依頼するのが規定路線になり、ほかの業者に変更するのが困難になります。

前述の通り、病院紹介の葬儀業者は費用が高い傾向があります。
病院紹介業者の安置施設にご遺体を移してしまうと、その業者で葬儀をせざるを得ず、葬儀費用が高額になる場合があります。

病院に紹介された業者の安置施設を利用するのは、避けたほうがよいでしょう。
葬儀業者の安置施設を利用する場合は、葬儀費用やプランを比較したうえで、葬儀を行うことを決めた業者のものを利用するようにしましょう。

事前に葬儀業者を決めておくのが安心

病院に紹介された葬儀業者を断る最も良い方法は、事前に葬儀業者を決めておくことです。

葬儀業者が決まっていれば遺族の負担が減る

葬儀業者を決めておけば、病院紹介業者を自然に断ることができます。
また、事前に決めておいた業者に連絡すれば、ご遺体を霊安室から素早く安置場所まで搬送してくれます。
家族が亡くなると遺族は非常に忙しくなるため、その忙しい時間に葬儀業者を選ぶ手間を省くことができるのは大きなメリットです。

より良い葬儀を行うためにも事前相談は重要

葬儀に関するトラブルの多くは、慌てて葬儀業者を決めてしまったことが原因で起こります。
見積もりをよく確認しなかったり、担当者と十分な話し合いをせずに業者を決めてしまった結果、高額な費用を請求されたり希望通りの葬儀が行えなかったケースが多数報告されています。

逆に、生前から葬儀業者を選んでおいたり、事前相談を行ったりしていた場合は、トラブルのない良い葬儀になるケースがほとんどです。

人の死は突然訪れるものであり、事前の準備が難しい場合もありますが、可能な場合は事前相談などを行っておくことをおすすめします。

事前相談は、本人のほか家族が行うことができます。
亡くなる前に葬儀の相談を行うのは気がひけるかもしれません。
しかし、事前準備はより良い葬儀を行うためにとても重要であり、本人や家族のためにもなります。

相談するタイミングは難しいですが、病状が思わしくなく余命を宣告された場合や、緩和ケアが行われた場合などは、あらかじめ葬儀の準備をしておくことをおすすめします。

現在の日本では、約8割の人が病院で亡くなっています。 病院で亡くなると、病院に出入りしている葬儀業者が遺族に対して営業行為を行うことが...

まとめ

病院紹介の業者は、断ることが可能です。

家族が病院で亡くなった際に、病院が葬儀業者を紹介してくる場合があります。
しかし、病院はあくまで紹介するだけであり、どの業者を利用するかは遺族が決めることです。
断っても失礼にはあたらないため、曖昧にせず毅然とした態度で断りましょう。

また、病院紹介の業者は費用が高額な場合が多く、すぐに頼んでしまうとほかの業者との比較もできないため、利用するのはおすすめできません。

断る際には、「葬儀業者が決まっている」と答えるのが一番効果的です。
葬儀業者が決まっていない場合でも、ほかの業者の利用する予定である旨をはっきりと伝えて断りましょう。
あまりにしつこい場合は、病院に苦情を言うのもひとつの手です。

葬儀業者が決まっていない場合に、ご遺体の搬送を急がされる場合もありますが、葬儀全体を頼む業者を短時間で決めるのはリスクがあります。
その場合は、ご遺体の搬送だけを業者に頼むのがおすすめです。
ご遺体の安置後に、落ち着いて葬儀を依頼する業者を選びましょう。

病院紹介業者を断る最も簡単な方法は、事前に葬儀業者を決めておくことです。
事前に準備しておくことで、遺族の負担は大きく軽減されます。
また、事前準備はトラブルを避けてより良い葬儀にするためにも重要です。

納得のいく良い葬儀をなるべく費用を抑えて行うためには、生前から葬儀業者を検討しておくことが大切です。
葬儀業者が決まっていない場合でも、病院紹介の業者は利用せずに断ることをおすすめします。

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