病院紹介の葬儀社に葬儀を依頼すると損する?依頼してはいけない6つの理由

 

昔は自宅で息を引き取ることがほとんどでしたが、現在は約8割の人が病院で亡くなっています。
病院で亡くなった際には、病院に出入りしている葬儀業者が自社で葬儀を行うよう勧誘してくるケースが多いです。

中には「病院の指定業者だから」と強引に勧誘してくる業者や、依頼していないのに当たり前のようにご遺体の搬送準備を始める業者も存在しています。
また、医師や看護師から特定の業者の利用を勧められる場合があります。

しかし、そうした病院紹介の業者は費用が高額な場合が多く、安易に選ぶと大きな損をする可能性があります。
葬儀は多額の費用がかかるものであり、複数の選択肢を比較せずに葬儀業者を決めるのは避けるべきです。

今回は、病院紹介の葬儀業者に依頼してはいけない理由について詳しく解説するほか、病院と葬儀業者の関係性や、葬儀業者が決まっていない場合のご遺体の搬送方法などについてもご紹介します。

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病院と葬儀業者の関係

現在の日本ではほとんどの人が病院で亡くなっており、病院は葬儀業者にとって顧客を獲得するために最適の場所です。
また、病院の霊安室のスペースには限りがあり、速やかにご遺体を搬送してくれる業者は病院側にとっても必要な存在です。
そのため、病院と葬儀業者の間には深いつながりがあります。

業者はお金を払って病院に出入りしている

通常、病院は複数の葬儀業者を出入り業者として認めています。
出入りの葬儀業者は病院に契約金を支払うとともに、病院の紹介で葬儀を行った場合は病院にバックマージンを支払います。
契約金の相場はベッド単位で計算され、1ベッドあたり数万円といわれていますが、正確なデータは不明です。

自治体が運営している病院では、抽選で出入り業者を選定したり入札で決めたりしている場合もありますが、私立病院は業者と金銭面で深くつながっているケースがほとんどです。
業者や病院によっては、医師や看護師から遺族に紹介してもらうために、さまざまな接待を行っている場合もあります。

「病院指定」に惑わされない

病院に出入りしている業者の中には、「病院指定の業者」と称しているところもあります。

しかし、病院がご遺体の搬送や葬儀を行う業者を指定することはなく、その権利もありません。
また、紹介した業者の質が低い場合や、業者が不始末をした場合に、病院が責任をとってくれるわけでもありません。

病院は葬儀業者を指定することはなく、単に紹介しているだけです。
「病院指定」という言葉に惑わされてはいけません。
遺族は、搬送や葬儀を依頼する業者を自由に選ぶことができます。

葬儀業者が白衣を着ている場合もある

病院で亡くなった際に忙しく手続きを行っていると、白衣の人が現れて「よろしければご遺体の搬送をさせていただきます」などと話しかけてくる場合があります。

白衣を着ているため、病院関係者と勘違いしそうになりますが、そのまま搬送などを頼んではいけません。
そうした人は病院関係者ではなく葬儀業者です。

病室で清拭などを行ってくれる人は病院関係者の場合が多いですが、病室から霊安室に運ぶ人は白衣を着ていても葬儀業者の場合があります。

家族が亡くなった直後は冷静な判断が難しく、ついつい言われるまま頼んでしまいそうになります。
しかし、そうした病院に出入りしている業者を選ぶと損をするケースが多いため、しっかりと断ることが大切です。

病院紹介の葬儀業者を選ぶべきではない6つの理由

病院の出入り業者や、病院に紹介された業者を選ぶと損をする場合があります。
病院紹介の業者を選ぶべきではない6つの理由をご紹介します。

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理由その1:費用が高い場合が多い

病院紹介の業者は、葬儀費用がほかと比べて高額になるケースが多いです。
葬儀費用をなるべく抑えるためには、病院紹介の業者を選んではいけません。

病院に出入りしている業者は、契約金として病院に対して多額のお金を払っています。
そうしたお金は、何らかの形で葬儀費用に上乗せされています。

また、病院の出入り業者は、毎日病院の霊安室にスタッフを待機させています。
当然、そうしたスタッフの人件費も葬儀費用に加算されます。

さらに、家族が亡くなった直後は平常心ではいられず、そうした遺族の状況につけこんで強引に営業を行い、後で高額な費用を請求する業者も存在しています。

病院紹介の業者は葬儀費用が高額な場合が多く、安易に選んではいけません

理由その2:臨終直後は冷静な判断が難しい

家族が亡くなった際に平常心を保つことは難しく、冷静な判断はできません。
そういった状態では、高額な契約を安易に決めるべきではありません。

日本消費者協会が行ったアンケート調査によれば、葬儀全体にかかる費用の全国平均は195万円です。
高額な買い物や契約をする場合には、複数の選択肢を比較するなど慎重に検討するのが基本であり、葬儀であってもその原則は変わりません。

早い時期に葬儀業者を決める必要はあるものの、複数の葬儀業者や葬儀プランを比較する時間は十分にあります。
家族の臨終直後は冷静な判断が難しく、あせって葬儀業者を決定するのは危険です。

相場よりも多額の費用を請求されて後悔しないためにも、臨終直後に病院紹介の業者に葬儀を依頼するのは避けるべきです。

理由その3:他の業者との比較ができない

病院に紹介されるまま業者を選んでしまうと、葬儀プランや費用をほかの業者と比較することができません。
その結果、より価格の安い業者や優れたサービスを提供する業者を選ぶ機会が失われてしまいます。

葬儀には多額の費用がかかります。
高額な契約をする場合には、複数の選択肢を比較して、より費用の安いものやサービスの優れたものを選ぶのが基本です。

病院に出入りしている業者といっても、病院は葬儀業者のサービス内容を把握して選んでいるわけではありません。
自治体が運営している病院などでは、抽選で出入り業者が決められる場合もあります。
病院に出入りしていることと優良な業者であることは、ほぼ関係がありません。
そうした中で紹介された業者をそのまま選ぶのは、メリットのないギャンブルをするようなものです。

葬儀業者を選ぶ際は、しっかりと見積もりを出してもらい、複数の業者を比較してから選ぶことが大切です。

理由その4:式場の選択肢が狭くなる

葬儀業者の中には、自社の式場や提携している特定の式場での葬儀を前提にしているところがあります。
病院の紹介だからといってそうした業者を選んでしまうと、式場の選択肢が狭くなり、好みの式場を選べない場合があります。

特に家族葬の場合は、小さめの式場を選んで費用を抑えるケースがほとんどです。
式場の選択肢が狭まれば、費用が余計にかかる可能性があります。

希望通りの式場で葬儀を行うためにも、よく調べずに葬儀業者を決定してはいけません。

理由その5:希望の葬儀形式が選べない可能性がある

式場と同じく、葬儀業者によって葬儀の形式が限定される場合があります。

特に近年は葬儀の形態が多様化しており、家族葬・一日葬・音楽葬・無宗教葬などのさまざまな形で葬儀が行われています。
また、生花で祭壇をつくる生花祭壇も一般化しており、そのデザインは業者によって大きく異なります。

葬儀業者によっては、遺族が希望する葬儀形式に対応していない場合があります。
また、生花祭壇に関しても、業者によってデザインが異なったり、利用できる生花業者が限定されたりする場合があります。

葬儀業者は、希望する葬儀の形式に対応しているところを選ぶべきです。
病院の紹介業者に安易に決めてしまうと葬儀の形式が限定される恐れがあるため、依頼するのは避けるべきです。

理由その6:「指定業者」は信用できない

病院は、葬儀や搬送を行う業者を単に紹介しているだけであり、指定しているわけではありません。
そうした状況で「病院指定」などの言葉を使って強引に営業を行うような業者は、良心的とはいえません。

葬儀は故人や遺族にとって重要な儀式であり、なるべく信頼のおける優良な業者に依頼するべきです。
強引な営業を行う業者や、見積もりや金額の目安を提示せずに手続きを進めようとする業者は信用できず、利用するべきではありません。

以上のような多くの理由から、病院紹介の業者を利用するのは避けるべきです。
費用を抑えてより良い葬儀にするためには、病院紹介の葬儀業者を毅然と断ることが大切です。

病院紹介の業者を断っても大丈夫なの?

お世話になった医師や看護師に紹介されると、断りにくいと考える人もいるでしょう。
しかし、遠慮した結果高額な費用がかかってしまっては、大きな損をしてしまいます。
また、断ったとしても決して失礼にはあたりません。
病院紹介の業者に関しては曖昧な態度をとらず、きちんと断ることが大切です。

断り方としては、「葬儀業者がすでに決まっている」と言うのが一番効果的です。
搬送だけでもさせてほしいと言ってくる業者も稀にいますが、毅然と断りましょう。

葬儀業者を選ぶのは遺族の権利です。
医師や看護師の紹介だからといって、気にする必要はありません。
費用を抑えるために、そして幅広い選択肢から業者を選ぶために、病院紹介の業者は毅然とした態度で断りましょう。

詳しくはこちらをどうぞ。

現在の日本では、約8割の人が病院で亡くなっています。 病院で亡くなると、病院に出入りしている葬儀業者が遺族に対して営業行為を行うことが...

葬儀業者が決まっていない場合の搬送はどうする?

死は突然訪れるものであり、亡くなった際に葬儀業者が決まっているケースは少ないです。また、病院の霊安室はスペースが限られており、できるだけ早くご遺体を搬送するよう要求されるのが通常です。

そうした場合は、「自宅への搬送だけ」を業者に依頼するのがおすすめです。
葬儀業者に搬送だけを依頼しても問題ありませんし、ご遺体の搬送だけを専門に行っている業者も存在しています。

病院紹介の業者に搬送だけを依頼するのも選択肢のひとつですが、その際には「搬送だけ依頼する」旨を明確に伝えましょう。
葬儀も依頼してほしいと言われるケースが多いですが、毅然と断ることが大切です。
搬送だけを依頼すれば、ご遺体の安置後に落ち着いて葬儀業者を選ぶことができます。

また、搬送だけを依頼する際にも、費用の見積もりを事前に出してもらいましょう。
ご遺体の搬送費用は国土交通省の指導のもとで明確に決められており、基本的に業者間で大きな差はありませんが、余計なオプション費用などが請求される可能性があります。
搬送のみの依頼でも、事前に見積もりをしっかりと確認することが大切です。

自宅以外に安置する場合は特に注意が必要

ご遺体を自宅に安置するのが難しい場合は、葬儀業者の利用に特に注意が必要です。

葬儀業者は安置施設を運営しているところが多く、住宅事情の変化からそうした安置施設の利用も増えています。
しかし、一度そうした施設にご遺体を安置してしまうと、ほかの葬儀業者に変更することが難しくなります。

例えば、霊安室で遺体の搬送先について聞かれた際に自宅での安置が難しいことを答えてしまい、葬儀業者の安置施設を紹介されるケースがあります。
そうした施設に安易にご遺体を安置してしまうと、その葬儀業者で葬儀を行うのが規定路線になってしまい、選択肢が狭まってしまいます。

そうした事態が起こらないよう、自宅での安置が難しい場合は、利用する葬儀業者や安置場所についてあらかじめ考慮しておくことが大切です。

また、近年ではご遺体の安置だけを行う民営の安置施設も増えています。
葬儀業者を決めるまでの間、そうした施設に一時的にご遺体を安置するのもひとつの手です。

業者の変更が難しくなるため、葬儀業者の安置施設を「とりあえず」利用するのは避けるべきです。
葬儀業者の安置施設は、葬儀プランや費用についてしっかりと比較検討したうえで、葬儀を行うことを決めた業者のものを利用するようにしましょう。

複数の業者を比較した後で病院の紹介業者を選ぶ可能性はある

病院紹介の業者を利用すべきでない理由を述べてきましたが、病院紹介の業者を絶対に選んではいけないというわけではありません。
出入り業者が抽選で選ばれている病院もあり、病院紹介の業者が優良なケースもあります。

前述の通り、ほかの選択肢を検討せずに病院紹介の業者を選ぶのは避けるべきです。
しかし、遺体安置後などに複数の選択肢を検討して、病院紹介の業者が一番優れていた場合は、その業者を選ぶべきです。

まとめ

家族が病院で亡くなった際に、病院から葬儀業者を紹介される場合があります。
そうした業者は価格が高い場合が多く、希望の葬儀が行えないケースも考えられるため、利用は避けるべきです。

「病院指定」などと称する業者もありますが、病院は単に紹介しているだけです。
利用する業者を選ぶのは消費者の権利であり、医師や看護師の紹介であっても毅然と断りましょう。

葬儀業者が決まっていない場合は、ご遺体の搬送だけを業者に依頼することもできます。
その際は、搬送だけの利用であることを明確に伝えましょう。

また、葬儀業者が決まっていない段階では、葬儀業者の安置施設を利用するのは避けるべきです。
一旦業者の施設に安置してしまうと、ほかの業者で葬儀を行うのが難しくなります。

なるべく費用を抑えて、希望通りの良い葬儀にするためには、病院紹介の葬儀業者に依頼するのは避けるべきです。
葬儀業者を決める際は、複数の業者に見積もりを出してもらい、葬儀プランや費用をしっかりと確認したうえで選択するようにしましょう。

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