葬儀の生花祭壇の費用の相場はいくら?種類によって価格は違うの?

 

近年、生花で祭壇を飾った生花祭壇が増えています。
生花祭壇は単に花祭壇とも呼ばれ、さまざまな種類の花とデザインを組み合わせることでオリジナルの華やかな祭壇をつくり、葬儀を彩ることができます。
ご自分やご家族の葬儀の際は、生花祭壇で行いたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

生花祭壇を利用するにあたって気になるのが費用です。
生花祭壇はその名の通り生花で彩られているため、従来の白木祭壇よりも費用が高めになります。

今回は、生花祭壇の価格相場や、その価格は何によって決まるのか、生花祭壇を利用する際の注意点などについて、詳しく解説します。

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生花祭壇とは?

祭壇は、葬儀の際に故人を弔うために遺影を飾り、供物を捧げるための壇です。
生花祭壇はその名の通り、生花を使用して作成した祭壇のことです。
生花祭壇だけで作成する場合もあれば、従来の白木祭壇と組み合わせた「折衷祭壇」もあります。

生花祭壇の利用が増えている

2000年代初頭までは、生花祭壇は社葬や芸能人の葬儀などの大規模な葬儀でのみ使用されていましたが、2000年代の後半になると、一般の葬儀でも生花祭壇が多く使用されるようになりました。

従来は、白木で造られた祭壇がほとんどでした。
厳粛な雰囲気になる白木祭壇も多く使用されていますが、現在では地域によっては白木祭壇よりも生花祭壇の利用の方が多いところもあります。

生花祭壇のデザインはさまざま

生花祭壇は、生花を使って一から製作されます。
また、決まった形式やルールはありません。
そのため、デザインを自由に選ぶことができます。

人気のデザインとしては、山をイメージしたものや波のように花を配置したものがあります。
また、故人の好きだったゴルフなどのスポーツをイメージしたものや、キャラクターを描いた生花祭壇が注文されるケースもあります。

生花祭壇の形式は決まっておらず、デザインはさまざまです。
デザインを自由に決められるのが、生花祭壇の魅力のひとつです。

生花祭壇の価格相場はいくらくらい?

生花祭壇は、自由にデザインや大きさ、使用する花などをアレンジできるのが魅力です。
しかし、祭壇が大きければ花が大量に必要になり、デザインを変更すればその分費用がかかります。
そのため、希望する大きさやデザインなどによって価格が大きく異なります。

一般的な葬儀の場合、生花祭壇の段数は1-2段、横幅は1.5mから4m程度です。
そうした大きさの生花祭壇の場合は、「20万円から80万円程度」が相場です。
高額な花を大量に使用すれば、より価格が高くなる場合もあります。

従来の白木祭壇に比べると、生花祭壇は費用が高めです。
大まかな目安として、白木祭壇の3割増程度の値段になるともいわれています。
なお、生花祭壇の価格には大きな幅があるため、あくまで目安と考えてください。

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生花祭壇の価格は何で決まる?

生花祭壇は、場合によって価格に大きな差があります。
生花祭壇の価格を決める主な要因をご紹介します。

祭壇の大きさ

生花祭壇の価格を左右する最も大きな要因は、祭壇の大きさです。
段数が多く横幅が広い祭壇であれば、それだけ大量の花が必要になり、製作にも人手と時間がかかるため費用が高額になります。
大きな祭壇の場合、数百万単位の費用がかかることも珍しくありません。

葬儀業者のパンフレットなどでも、祭壇の大きさをベースにして生花祭壇の価格プランが提示されています。
葬儀の規模に合わせた適切な祭壇の大きさを選びましょう。

デザイン

生花祭壇は、自由にデザインを決めることができるのが魅力です。
しかし、アレンジすればその分製作に手間がかかるため、シンプルなものに比べて価格は高くなります。
凝ったデザインにする場合は、価格がいくらになるのかもきちんと確認してから注文することをおすすめします。

花の種類

生花祭壇は、使用する花を選ぶことができます。
高価な花を多く使用すれば、それだけ費用もかさみます。

故人の好きな花や好きな色の花を使用する場合が多く、業者に希望を伝えるのが一般的ですが、花によっては追加費用がかかる場合もあります。
また、比較的低価格な葬儀プランなどの場合は、花の種類を指定できないケースもあります。

なお、費用を抑えるために、生花ではなく造花を使用している祭壇もあります。
パンフレットなどに「シルクフラワー」と書かれていたら、それは造花のことです。
また、「プリザーブドフラワー」と呼ばれる、生花に特殊な処理を施して長持ちするように加工した花が使用されるケースもあります。
こうした花を利用する場合、価格が大きく変わります。
ただし、これらは価格が安いものの生花ではないので、生花にこだわりがある場合は注意しましょう。

季節

生花は季節によって流通量が変わり、価格も変動します。
そのため、パンフレットに記載されている祭壇を選んだとしても、季節によって表示価格と違いが生じる可能性があります。
生花祭壇を注文する際には、パンフレットの価格をうのみにせず、実際の見積もりをよく確認してから依頼するようにしましょう。

業者によって価格に違いがある

祭壇の大きさ・花の種類などが価格を左右する主な要因ですが、業者によっても価格に差があります。

価格を業者間で比較したいところですが、業者によって生花祭壇の費用を個別に表示しているケースと、葬儀プラン全体の料金のみを表示しているケースがあります。
やや比較が面倒ですが、似たようなプランにしたうえで両者の総額を比較するなど、工夫しながら祭壇の価格を比較してみましょう。

どんな花よく使われる?

生花祭壇が一般的に使用されるようになったのは近年のことであり、使用する花の種類に明確な決まりはありません。
故人や遺族の希望にあわせた自由な選択が可能ですが、その中でも特に多く使用されている花の種類や色をご紹介します。

仏教

仏式の葬儀でよく使用されるのは、菊・ラン・ユリ・カーネーションなどです。
白を基調とした花の使用が多いほか、女性の場合はピンクや黄色、男性の場合は青色が使用されるケースが多くみられます。

なお、トゲのある花はあまりふさわしくないとされており、バラなどを使用する場合は事前にトゲを取ります。
また、大輪の花の使用も一般的ではありません。

神道

白を基調とした花が主に選ばれており、白や黄色の菊、白いユリなどが多く使用されます。
大輪の花や海外の花は、あまり使用されません。

キリスト教

ユリ・カーネーション・バラなどが主に利用されます。
仏教などの場合と異なり、トゲのあるバラでも問題ないとされています。
色の選択も比較的自由です。

以上はよく使用されている花ですが、明確なしきたりがあるわけではなく、使用する花は基本的に自由です。
故人の好きだった花や季節の花を使用するのも一般的です。
また、花に詳しくないのであれば、好みの色や祭壇のイメージを伝えれば、プロである葬儀業者や生花業者が適切な花を選んでくれます。

自宅葬でも生花祭壇は利用できる?

生花祭壇には、明確な形式がありません。
どんな場所であっても、その広さや雰囲気にあわせた祭壇をつくることができます。
そのため、自宅葬でもよく利用されています。

ただし、自宅葬の場合はスペースが狭い場合が多く、花の香りが部屋に強く残る場合があります。
また、狭い空間では花粉によるアレルギーも起こりやすく、参列者への配慮も重要です。

さらに、花がしおれないように温度管理にも気を配る必要があります。
特に花は暖房に弱いため、熱気があたらないように十分注意しましょう。

生花祭壇の注意点

生花祭壇を使用する場合には、注意しておきたいポイントがあります。

パンフレットの価格から変動することが多い

生花は季節などによって価格が変化します。
また、希望する花が高価なものの場合や、デザインに細かく注文をつける場合は、その分費用が高くなります。
そのため、パンフレットやホームページに記載されている価格と実際の価格が異なる場合が多くあります。
生花祭壇を申し込む際には、祭壇の価格が変動する可能性や、その変動幅について業者に確認しておきましょう。

業者によってデザインの質が異なる

生花祭壇は一からつくるものであり、葬儀業者や生花業者によってデザインの質に差があります。

多くの葬儀業者や生花業者は、過去に製作した祭壇の写真をホームページなどに記載しています。
なるべく質の高い祭壇を製作してくれる業者を選ぶために、過去の写真をよくチェックしましょう。
希望するイメージに近い祭壇を製作したことのある業者や、なるべくデザインの質が高い業者を選ぶのがおすすめです。

また、生花祭壇のデザインは担当者と相談して決定します。
その際にイメージのすりあわせを丁寧に行ってくれるかどうかも、希望通りの祭壇になるかを左右します。
なるべく親身になって相談に乗ってくれる葬儀業者や生花業者を選びましょう。
業者の中には、製作前にCGで完成イメージを提示してくれるところもあります。

造花の使用に注意

祭壇には造花を使用する場合があり、生花祭壇と思っていたら造花だったというトラブル事例も報告されています。
特に、他の業者と比べて価格が安い場合は注意しましょう。
生花での祭壇を希望する場合は業者にその旨をしっかりと伝えて、造花ではなく生花祭壇であることを確認したうえで祭壇を選びましょう。

生花祭壇のメリット・デメリット

生花祭壇の利用を検討している人のために、生花祭壇のメリットとデメリットをご紹介します。

生花祭壇のメリット

オリジナルの祭壇になる

従来の白木祭壇は、業者からレンタルして使用します。
他の人の葬儀と同じものを使うのに抵抗がある人もいるかもしれません。
また、白木祭壇は宗教や宗派によって形が決まっており、デザインの変更などはできません。

生花祭壇はひとつひとつが手作りであり、同じものを使いまわすということがありません。
また、オリジナルのデザインを注文することもできます。
ほかにはない独自の祭壇で葬儀を行えるのは、生花祭壇の大きなメリットです。

スペースの広さを問わない

生花祭壇は、形に決まりがありません。
スペースの広さを問わず、華やかに会場を彩ることができます。
そのため、小規模な自宅葬を行う際にも生花祭壇がよく利用されています。

宗教を問わない

白木祭壇は、宗教や宗派によって祭壇の基本的なデザインが決まっています。
それに対して生花祭壇は比較的新しい祭壇の形式であり、明確な決まりはありません。
そのため、宗教や宗派を問わず誰でも利用できます。
特に故人が無宗教の場合などは、生花祭壇の使用が適しています。

故人の好きだった花でお別れができる

生花祭壇の花は故人に供えられたものであり、遺族が最後のお別れの際に棺に入れます。
故人が生前好きだった花を生花祭壇に使用した場合、その花で棺を満たした状態で見送ることができます。

生花祭壇のデメリット

メリットが多く人気の高い生花祭壇ですが、デメリットもあります。

費用が高い

生花祭壇は葬儀ごとに一から製作されます。
また、生花を大量に使用しており、製作に人手もかかります。
そのため、同程度の大きさの白木祭壇に比べて価格が高めです。
花の量や種類、祭壇のデザインにこだわった場合は、特にその傾向が強まります。

事前に実物を確認できない

生花祭壇はひとつひとつが手作りです。
白木祭壇とは異なり、出来上がるまで実物を確認することはできません。

過去に製作した同様の祭壇の写真やCGなどによって祭壇のイメージは提示されますが、イメージ通りのものが出来上がるとは限りません。
また、イメージと違っても祭壇を変更することはできません。

イメージと完成したものがずれることがないよう、担当者と事前によく打ち合わせをして、希望を明確に伝えましょう。
また、業者の過去の製作実績などをよく確認して、なるべく信頼のおける腕の確かな業者を選ぶようにしましょう。

祭壇に飾った花はどうなる?

祭壇に飾られた花は故人に供えられたものであり、遺族が最後のお別れの際に棺に入れます。
また、花束にして参列者に持ち帰ってもらうのも一般的です。
地域によっては、長寿だった故人に手向けられた花を、長寿にあやかれる縁起物と考えるところもあります。

ただし、地域や人によっては、死者にお供えしたものを持ち帰るのを不適切と考える場合や、葬儀に使用した花を縁起が悪いと考える場合もあります。

祭壇に使用した花の取り扱いについては、事前に葬儀業者と相談して、地域の風習にあったものになるよう気をつけましょう。

まとめ

生花祭壇は、その名の通り生花で製作した祭壇です。
華やかで形式にとらわれない祭壇で葬儀が行えるため、近年利用する人が増えています。

生花祭壇の費用は、祭壇の大きさ・花の種類・デザインなどによって大きく異なります。
花の種類を変更する場合やデザインにこだわる場合は、その分費用が高くなります。
また、業者によって価格に差があり、季節などの要因でも変動する場合があります。

一般的な葬儀の規模であれば、
「20万円から80万円程度」が相場です。

生花祭壇は、パンフレットの価格通りにならないケースも多いため、事前に価格変動の有無やその変動幅について、業者にしっかりと確認しておくことが重要です。

生花祭壇を申し込む際には、過去の製作物の写真をよく確認して、イメージ通りの祭壇を製作してくれそうな業者を選びましょう。
また、担当者とよく相談して、イメージを明確に伝えることが大切です。

生花祭壇は、故人への思いを自由に表現できるのが魅力です。
納得いく形で故人を送り出せるよう、事前に費用やデザインを把握したうえで、祭壇や業者を選ぶことをおすすめします。

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