葬儀のご遺体用のドライアイス代の相場はいくら?どのくらいもつものなの?

 

「葬儀のご遺体用のドライアイスって必要なの?」

「ドライアイス代って普通はいくらくらいかかるものなの?」

「ドライアイス代をなるべく抑える方法ってあるの?」

あなたはそのようなことで悩んではいませんか?

高齢化によって年間の死亡者が増加する一方で、火葬場は増えていません。そのため、近年は亡くなってから葬儀までの時間が延びており、ご遺体を長期間保存する必要性が増してきました。

ドライアイスを使う方法は、ご遺体の保存方法として最も一般的なものです。
ご遺体を長く保存すれば、ドライアイス代も多くかかります。
葬儀費用をなるべく抑えるためには、ドライアイス代にも気を配る必要があります。

今回は、ご遺体の保存にドライアイスが使用される理由や、その価格相場、ドライアイス代をなるべく抑える方法などについて、詳しく解説していきます。

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ご遺体にドライアイスを使用するのはなぜ?

人間の身体は、死後すぐに腐敗が進行し始めます。
そのままの状態にしておくと、ご遺体がすぐに傷んでしまいます。
ドライアイスなどによってご遺体を速やかに冷やすことは、ご遺体をきれいな状態に保つために必要な処置です。

ご遺体の状態を保つために必須

ご遺体を冷やさずにそのままの状態にしておくと、体内の微生物の働きによって腐敗が進行してしまいます。
また、臓器内の酵素の働きによって内臓組織の分解が始まります。

こうした腐敗や酵素による分解は、5℃以下の低温ではほとんど進行しません。
腐敗などによってご遺体が傷むのを防ぐためには、ドライアイスなどでしっかりと冷やすことが重要です。

ほかの方法に比べてドライアイスは安価

腐敗を防ぐ処置としては、消毒・保存処理を行う「エンバーミング」もあります。
エンバーミングを行えば、夏季で5日間、冬季で7日間ほどドライアイスなしでご遺体を保存することができます。
しかし、エンバーミングの費用は10万円から20万円程度かかり、ドライアイスに比べて非常に高額です。

冷却設備がある遺体安置室や保冷庫に遺体を預ける方法もありますが、そうした安置施設は利用料がかかります。
また、冷却設備がある施設でも、別途ドライアイス代などの保存費用がかかるのが通常です。

家族がそばにいられる

安置施設にご遺体の保管を依頼すると、家族が葬儀までの間そばにいるのが難しくなります。
面会できる施設もありますが、面会や弔問の時間が決められていることが多いです。
また、家族が付き添いできる安置施設は利用料金が高めです。

以上のように、ドライアイスを利用した自宅での安置にはさまざまな利点があります。
ドライアイスの利用は、現在最も一般的に行われているご遺体の保存方法です。

詳しくはこちらでも解説しています。

葬儀費用には、多くの場合「ドライアイス代」が含まれています。 ドライアイスはアイスクリームやケーキ、海産物などを持ち運ぶ際に利用されて...

ドライアイスはいつから使い始めるべき?

ご遺体は、亡くなった直後から腐敗や酵素による分解が始まっています。
そのため、ご遺体の傷みをなるべく抑えるためには、できるだけ速やかにドライアイスを使って冷やすことが重要です。

亡くなった直後は体温が残っており、すぐに冷やすのは心情的に難しいかもしれませんが、ご遺体の状態を保つためには早めの処置をおすすめします。

なお、死後の体温は1時間で平均0.8℃ずつ低下するといわれており、最終的には室温と同じになります。
36℃の体温で20℃の室温の場合では、室温になるまでに20時間もかかる計算です。
ご遺体が冷たくなるまでドライアイスの使用をしないでおくと、体温によって腐敗が早まってしまいます。

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ドライアイス代の価格相場は?

ご遺体をドライアイスで冷やすのにかかる費用は、葬儀業者によって幅があります。

業者に依頼した場合の費用は、「1日1万円程度」が大まかな目安です。

これはドライアイスとそれを使う際の布製カバー、交換する人件費を合わせた価格です。
3日間保存する必要があれば、3万円程度が費用の目安です。
この目安を大幅に上回るドライアイス代が見積もられていた場合は、業者に詳細を確認するか別の業者の利用を検討しましょう。

ドライアイスは通常、1回に10kg程度使用されます。
1個が2.5kg程度のドライアイスが使われることが多く、一般的に4個で1セットになっています。
4個1セットを1日に1回交換するのが目安で、業者に依頼した場合は毎日交換してくれます。
その人件費まで含めて、1日に1万円程度が目安です。

ただし、料金設定は業者によって異なり、日単位で計算する業者もあれば、時間単位やドライアイスの個数単位で料金が請求される場合もあります。
また、夏季は気温が高いため、特にエアコンがない場所に安置する場合などは費用が多めにかかります。
さらに、ドライアイスは体重の4分の1程度必要ともいわれており、故人の身体が大きい場合は、より高額になるケースがあります。

業者に依頼する場合は見積もりをよくチェックして、ご遺体を保存する期間に見合った適正な料金かしっかりと確認しましょう。

葬儀費用にドライアイス代は含まれている?

ドライアイス代はほとんどの場合、ほかの費用と同じく葬儀プランに含まれています。
しかし、ドライアイス代に関しては「1日分の料金だけ」が見積もりに記載されている場合が多くあります
その場合は、火葬場の予約が取れずに安置する日数が増えると、ドライアイスの追加料金がかかります

葬儀プランを選ぶ場合は、何日分のドライアイス代が見積もりに記載されているのか業者によく確認しましょう。

また、葬儀の見積もりを依頼する場合には、ドライアイス代のように日数によって追加の費用がかかるものがあるのか事前に確認しておくことが、後のトラブルを避けるために大切です。

ドライアイスはどのくらいもつの?

ドライアイスは1日に10kg使用されるのが通常で、24時間から36時間程度ご遺体の状態を保持できます。
そのため、1日に1回ドライアイスを交換するのが一般的です。
ただし、室温や安置場所、ご遺体の大きさなどによって、使用されるドライアイスの量や状態を保持できる時間は変化します。

ドライアイスでどれくらいの期間保存できる?

ドライアイスはマイナス78.5℃と非常に温度が低い物質で、高い冷却性能をもっています。
しかし、ドライアイスは万能ではありません。

ドライアイスは通常お腹や頭付近に置かれ、ドライアイスが触れている部分は急速に温度が下がりますが、身体の深部や背中側、足などは効率的に冷やせません。
また、ドライアイスから放出される二酸化炭素は周囲の空気よりも重く、下に流れてしまいます。
そのため、ドライアイスによる自宅安置は、ご遺体の長期保存には適していません。

季節や安置場所にもよりますが、ドライアイスで問題なく保存できる期間は「3日程度」とされています。

一般的には、3日-4日以上安置が必要な場合には、冷蔵設備のある安置施設を利用するよう提案されるケースが多いです。
そうした安置施設であれば、1週間程度はご遺体の状態を保つことができます。

ドライアイス代を安く抑えるには?

ドライアイス代をなるべく抑えるポイントをいくつかご紹介します。

事前に見積もりをよく確認する

ドライアイス代は、業者によって料金に差があります。
そのため、割高な業者を利用しないよう事前に見積もりをしっかりと確認することが重要です。

また、見積もりに1日分のドライアイス代しか記載されていない場合があります。
業者に依頼する前には、火葬までの日数を確認した上で、日数分のドライアイス代が見積もられているのか業者にしっかりと聞くことが大切です。

なお、1日分のドライアイスの費用は1万円程度が目安です。
中には1日に数万円のドライアイス代を請求されたケースも報告されています。
法外な費用を請求されないよう、事前に見積もりをしっかりと確認しましょう。

室温をなるべく低く保つ

夏季にエアコンがない部屋に安置する場合は、ご遺体を冷やすためにより多くのドライアイスが必要になり、費用がかさみます。
室温が低い方がドライアイスは長持ちしますし、ご遺体を効率的に冷やすことができます。

ご遺体の安置場所は、なるべくエアコンのある部屋を選び、エアコンの温度は低めに設定しましょう。
冬季であれば、暖房を極力使用しないようにします。
こうした処置は、ドライアイス代の節約とともに、ご遺体の状態を保つためにも必要です。

骨葬も選択肢のひとつ

近年では、葬儀までの日数が長くなるケースが増えてきました。
あまりに期間が長い場合には、葬儀の前に火葬を行う「骨葬」を選ぶのも選択肢のひとつです。

骨葬は、九州や東北などの一部地域で一般的です。
また、葬儀の規模が大きく準備に時間がかかる場合でも、骨葬が行われるケースがあります。
早めに火葬を行えば、ご遺体の保存にかかる費用を大幅に抑えることができます。

ご遺体の長期保存には多額の費用がかかります。
自宅でのドライアイスを使った保存が可能なのは3日程度です。
ドライアイス代は1日1万円程度ですが、安置施設は諸費用を含めて1日数万円かかるところもあります。

また、自宅に移動させた後に安置施設に移す場合、「病院→自宅での安置→安置施設→葬儀場」と3回の搬送が必要になります。
ご遺体の搬送には、短距離でも1回につき約4万円程度かかるのが通常です。

近年では、葬儀の形式については遺族の意向が何よりも優先されます。
こうした保存や搬送の費用が多額になりそうな場合は、骨葬での葬儀を検討してみるのもひとつの手です。

自分でドライアイスを購入する手もある

業者に依頼する部分を最小限にとどめて、なるべく自分の手でご遺体の処置を行いたいと考える人もいます。
また、葬儀を依頼する業者が決まっていない状態で、病院などからご遺体を自宅に搬送した場合、業者が決まるまでご遺体が傷まないよう冷やす必要があります。
そうした場合には、ご遺体の保存に必要なドライアイスを自分で購入する必要があります。

ドライアイスを販売している業者は全国各地にあります。
ドライアイスを購入する場合は、タウンページなどで近隣の業者を探してみましょう。
また、ネット通販でも簡単に購入可能です。
値段は10kgで3,000円から5,000円程度が一般的です。

ドライアイスを使用する場合の注意点

ご遺体用のドライアイスによる死亡事故も報告されており、ドライアイスの取り扱いには十分な注意が必要です。
また、ドライアイスは正しく使用しないと、ご遺体を適切に保存できません。

ご遺体のある部屋では絶対に眠らない

ご遺体の保存にドライアイスを使用している場合は、安置した部屋で眠ってはいけません。
ドライアイスは固体の二酸化炭素であり、気化した二酸化炭素は空気よりも重く、その多くが部屋の下方に溜まります
その部屋でうっかり眠ってしまうと、二酸化炭素の吸引による中毒症状が起こる場合があります。
ご遺体用のドライアイスによる二酸化炭素中毒で、実際に死者が出た例も報告されています。

ご遺体を安置している部屋は温度を低く保つことが重要ですが、二酸化炭素の濃度が高くなりすぎるのを防ぐために、換気も忘れずに行うようにしましょう。

ドライアイスは適切な場所に置く

ドライアイスは正しく使用しないと、ご遺体を適切に冷やすことができません。

ドライアイスは、通常2.5kg程度のものが4つセットで使用されます。
腐敗はまず内臓部分から始まるため、お腹や胸に2つ置くのが基本です。
このとき、ご遺体の手が凍結しないように脱脂綿などで保護しておくか、手がドライアイスに当たらないよう注意します。
なお、腹水などがある場合は身体の脇に置かれるケースもあります。

残りの2つは、内臓と同じく腐敗が進みやすい頭の付近に置きます。
首の下に置かれる場合も多くあります。

関節部分に当ててしまうと固まってしまうため、関節には直接当たらないよう注意します。
また、ドライアイスをそのまま使用すると凍結による皮膚の変色が起こるため、多くの場合ドライパックと呼ばれる綿素材に包んだ状態で使用されます。

葬儀業者に頼めば適切な場所に配置してくれますが、自分でドライアイスを購入する場合や、ドライアイスの位置がずれてしまった場合などの参考にしてみてください。

まとめ

自宅にご遺体を安置する場合は、ドライアイスを使ってご遺体の状態を保持するのが一般的です。
死亡直後から腐敗が進行するため、ご遺体の状態を保つためには、なるべく早くドライアイスを使用することが大切です。

ドライアイスの費用は「1日1万円程度」が目安です。
葬儀プランに含まれていることが多いですが、火葬までの日数が長い場合は追加料金が必要になることもあります。

ドライアイスは長期保存には適しておらず、保存できる期間は3日程度が目安とされています。
それ以上の期間の保存が必要な場合は、冷却設備が整った安置施設を利用するよう勧められるケースが多いです。

ドライアイス代を抑えるためには、何よりも見積もりをしっかりと確認することが重要です。
ドライアイス代の相場を把握した上で、適正な価格設定の業者を選ぶようにしましょう。

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