親が危篤状態になったら葬儀の準備はどうしたらいいの?

 

危篤状態は、いつ亡くなってもおかしくないと医師が判断した状態です。
自分の親などの近い親族が危篤状態になった場合には、その後の葬儀についても考慮する必要があります。

臨終後に葬儀業者の検討を始める人が多いですが、臨終後はとても忙しくなり、葬儀業者を比較する時間がなかなか取れないのが実情です。
そのため、危篤状態が続いて時間的な余裕がある場合には、葬儀業者の検討などの葬儀の準備を進めておくのがおすすめです。
葬儀業者を比較する時間を長く確保することで、より良い葬儀業者がみつかる可能性が高まります。

ただし、亡くなる前から葬儀の準備をしていると、ほかの家族や親族が「縁起でもない」と問題視する場合があるため注意が必要です。

今回は、家族の危篤状態で葬儀の準備を始める際の注意点や、葬儀業者の探し方、見積もりをチェックする際のポイントなどについて解説します。

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危篤とはどういった状態?

まずは危篤状態について確認しておきましょう。

危篤状態とは、病状が極度に悪化して、いつ亡くなってもおかしくないと医師が判断した状態です。
ただし、危篤状態がいつまで続くのかは場合によって大きく異なり、数時間で亡くなってしまう場合もあれば、数週間以上続く場合もあります。
また、危篤状態から回復した例も少数ですが報告されています。

危篤状態に陥ってから短期間で亡くなってしまうことも多いですが、ある程度危篤状態が長く続く場合は、その後の葬儀について準備を進めておくと、臨終後の手続きがスムーズに行えます。

葬儀の準備は早めに行うとメリットが多い

家族の臨終後は、各所への連絡や葬儀の準備などで非常に忙しくなります。
また、病院にはご遺体を長く置いておけず、自宅などに速やかに搬送するよう求められます。
病院にご遺体を置いておけるのは、数時間程度です。

ご遺体の搬送は業者に依頼するのが通常であり、葬儀業者が決まっていればその業者に連絡すると速やかに安置場所まで搬送してくれます。
ご遺体の搬送だけを業者に依頼して、その後に葬儀業者を決めることも可能ですが、葬儀と搬送をセットで依頼したほうが費用は安くなります。

葬儀業者の決定は臨終後に行われることが多いですが、事前に決めておけば費用が比較的安く済み、手続きもスムーズです。
危篤状態が長く続くようであれば、早めに葬儀の準備を始めておくことをおすすめします。

家族の危篤時に葬儀の準備を進める場合に気をつけることは?

葬儀業者を早めに決めておくと、臨終後の負担や費用が軽減されるメリットがあります。
しかし、生前から葬儀の準備をする際には注意すべき点もあります。

他の家族や親族が不快に思う場合がある

葬儀の事前相談も一般的になりつつありますが、「縁起でもない」として生前から葬儀の準備を始めることに不快感を覚える人もいます。
そのため、家族の危篤状態のうちから葬儀業者の資料請求や見積もり依頼を行っていることが周囲にわかってしまうと、他の家族や親族が問題視する場合があります。

葬儀の準備を始めることについて家族で話し合いができている場合は別ですが、そうでない場合は周囲になるべく知られないようにすることが大切です。

周囲に知られないよう葬儀業者に配慮してもらう

葬儀業者を探していることを周囲に知られないようにするためには、周囲に秘密にしたい旨を葬儀業者に明確に伝えることが大切です。
家族に秘密で葬儀業者を検討したい人は多く、ほとんどの業者がそうした要望にしっかりと対応してくれます。

例えば、要望すれば葬儀社名が記載されていない封筒や通常の茶封筒で資料や見積もりを郵送してくれます。
また、葬儀業者と分からない社名で電話連絡してくれるケースや、指定した場所で家族に知られないように相談に応じてくれる業者もあります。

そうした家族に配慮した対応をしっかりと行ってくれる葬儀業者は、葬儀についても比較的安心して依頼できます。
危篤状態のうちから葬儀業者を検討する場合は、他の家族の心情にも配慮して、葬儀の準備を進めていることを伏せておきましょう。

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危篤から葬儀を行うまでの手順は?

葬儀全体の流れをつかむために、危篤状態になってから葬儀を行うまでの手順を簡単にご紹介します。

危篤

危篤の連絡を受けたら、他の家族や親類に連絡します。
また、臨終に立ち会うために速やかに病院に駆けつけます。
臨終後には病院費用や葬儀費用の支払いがあるため、ある程度の現金を準備しておくことも大切です。
危篤状態が長く続いて時間の余裕がある場合には、早めに葬儀業者を決めておくと後の手続きがスムーズになります。

臨終

病院で臨終を迎えると、死後に行う「末期の水(まつごのみず)」の儀式を家族で行います。
そしてご遺体をきれいにする処置を病院側が行った後、ご遺体は霊安室に移されます。
病院が発行する死亡診断書は火葬や役所での手続きに必要になるため、複数枚発行してもらいましょう。

ご遺体の搬送と安置

病院の霊安室にはご遺体を長時間置いておけず、早急に安置場所を決めてご遺体を搬送する必要があります。
この段階で葬儀業者が決まっていれば、連絡するだけですぐにご遺体を搬送してくれます。
また、自宅に安置できない場合でも、葬儀業者の安置施設を利用することが可能です。

葬儀業者が決まっていない場合は、ご遺体の搬送だけを業者に依頼することもできます。

菩提寺への連絡

菩提寺や懇意にしている宗教施設があれば、臨終後に連絡して葬儀の読経などを依頼します。
懇意にしている宗教施設がなければ、葬儀業者が僧侶を紹介してくれます。

葬儀業者の決定

この段階で葬儀業者が決まっていない場合は、家族で話し合って葬儀の方針を決めた後、葬儀業者を選びます。
葬儀業者の決定方法については、後で詳しくご紹介します。

納棺

お通夜や告別式の前に、ご遺体を棺に納めます。
現在の日本では、納棺しないと火葬してもらえません。
納棺の際には、宗教や宗派に基づいた死装束への着替えを行い、死化粧を施します。
また、故人の愛用品を一緒に棺に納めるのが一般的です。

お通夜

葬儀は2日間にわたって行われる形式が一般的であり、1日目は夕方からお通夜が執り行われます。
お通夜では、読経・焼香などの儀式の後に、弔問客に対して飲食を振舞う「通夜振る舞い」が行われるのが通常です。

ただし、近年は葬儀形式が多様化しており、お通夜を省略する「一日葬」や、通夜振る舞いを省略するケースも増えています。

告別式

お通夜の翌日に、葬儀・告別式が行われます。
葬儀・告別式では読経や弔電の奉読、焼香が行われ、故人と最後のお別れをします。
その後、火葬場にご遺体を搬送します。

近年では、お通夜だけでなく葬儀・告別式も省略する「火葬式」で葬儀を執り行うケースも増えています。

火葬

火葬場の炉の前で読経などの儀式を行った後、火葬が行われます。
火葬後は、親族で骨を拾って骨壷に遺骨を納めます。

火葬後に参列者に飲食を振舞う「精進落とし」を行うのが通常ですが、地域や施設によっては火葬の時間を利用して精進落としが行われる場合もあります。

以上が、危篤から葬儀終了までの大まかな手順です。
臨終後はとても忙しくなるため、葬儀業者を事前に決めておけるのであれば理想的です。
危篤状態が続いて検討する時間があれば、葬儀の準備を始めることをおすすめします。

葬儀業者はどうやって探せばいい?

葬儀業者は数多くあるため、探し方に迷う人も多いでしょう。
葬儀業者を選ぶ際のポイントや、見積もりを比較する場合の注意点をご紹介します。

まずは葬儀の方針を決める

葬儀業者を選ぶ際には、まずはどういった葬儀を行いたいのか方針を明確にすることが重要です。

葬儀業者は多数ありますが、それぞれに得意な葬儀形式があります。
大人数での豪華な葬儀を主に行う業者もあれば、少人数の家族葬が中心の業者もあります。
また、音楽で故人を見送る音楽葬を行いたい場合や、豪華な生花祭壇を希望する場合は、そうした希望に対応できる業者を選ぶ必要があります。

葬儀方針にあった業者を選ぶために、以下の点を考慮しながら葬儀の方針を明確にしましょう。

・故人の宗教と宗派は何か
・無宗教葬を行うのか否か
・葬儀にかけられる費用はいくらか
・お通夜や告別式を行うのか省略するのか
・参列者を限定した家族葬を行うのか否か
・家族葬を行う場合は香典を辞退するのか
・参列者の人数規模はどの程度か
・希望する式場はあるか
・音楽葬や生花祭壇などの特別なサービスは必要か

葬儀の方針を決める際には、本人の生前の希望も考慮しましょう。
また、できる限り他の家族や親族の心情にも配慮するようにしましょう。
費用が安くなるからといって、周囲と相談せずに儀式を省略したり、参列者を制限した家族葬を行ったりすると、トラブルの原因になる場合があります。

葬儀業者探しはネットが便利

葬儀業者の多くは自社のホームページを設けており、葬儀業者を探すのはネットを利用するのが便利です。

「地域名+葬儀社一覧」といったキーワードで検索すると、地域ごとの葬儀業者をまとめたサイトがヒットします。
そうしたサイトには、自社のホームページがない葬儀業者も掲載されている場合もあり、葬儀業者探しにとても便利です。

葬儀業者を探す際には、ネットを使って利用可能な葬儀業者をリストアップし、その中から希望の葬儀を行える業者を選ぶことをおすすめします。

資料請求や見積もり依頼をしてサービスと費用を比較する

葬儀の方針を決めたら、希望通りの葬儀を行える業者を選んで見積もりを依頼します。
周囲に知られないように見積もりを郵送してもらいたい場合は、その旨をしっかりと業者に伝えるようにしましょう。

また、葬儀業者のサービスと費用をよく比較するために、見積もりは複数の業者に依頼することが大切です。

見積もりに含まれていない費用をよく確認する

見積もりの形式は業者によって異なり、特定の費用が含まれていない場合があるため注意が必要です。

例えば、ある業者では式場利用料や火葬場利用料が含まれておらず、別の業者では含まれているといったケースがあります。
また、通夜振る舞いや精進落としといった飲食接待費は、人数や料理によって大きく変化するため、見積もりに含まれていないことが多いです。
見積もりの総額だけで判断してしまうと、後で高額な追加料金を請求されて費用が割高になってしまう恐れがあります。

見積もりを比較する際には、見積もりに含まれていない費用がどの程度あるのかチェックする必要があります。
葬儀業者に対しても、見積もり以外の費用がどれだけかかるのか、概算金額を聞いてみましょう。
優良な業者であれば、そうした疑問にも丁寧に回答してくれます。

一括見積もりができるサービスもある

ネットでは、複数の葬儀業者の見積もりを一括して依頼できるサービスも提供されています。
多くの業者を比較・検討すれば、それだけ安く優良な業者が見つかる確率も上がります。
一括見積もりサービスは気軽に利用できるため、葬儀業者を広い範囲から探したい場合は積極的に利用してみることをおすすめします。

ネットでは直接顔を合わせての相談はできませんが、疑問点があればチャットで質問することも可能です。

詳しくはこちらをご覧ください。

葬儀費用が安い業者を調べてみる(無料)

病院で紹介される業者はあまりおすすめできない

臨終を迎えると、病院から葬儀業者を紹介される場合があります。
場合によっては強く勧められるケースもありますが、利用はあまりおすすめできません。

病院紹介の業者は病院にお金を支払って出入りしており、そうしたお金は葬儀費用に上乗せされます。
そのため、病院で紹介される業者は葬儀費用が高めな傾向があります。
昔は病院紹介の業者がよく利用されていましたが、現在は利用する人が少なく、断っても全く問題ありません。

まとめ

葬儀業者は家族の臨終後に選ばれる場合が多いですが、臨終後は非常に忙しくなるため、できれば早めに葬儀業者を検討しておくことをおすすめします。
危篤状態はいつ亡くなってもおかしくない状態ですが、その状態が長引く場合もあり、時間的な余裕があれば葬儀の準備を始めておくとよいでしょう。

ただし、臨終前に葬儀業者に連絡することについて快く思わない人もいます。
家族の危篤状態の際に葬儀業者を検討したい場合は、秘密にしたい旨を葬儀業者にしっかりと伝えて、周囲には分からないよう配慮してもらいましょう。

葬儀業者を決める際には、どういった葬儀にしたいのか方針を明確にすることが大切です。
家族とよく相談して方針をきめた上で、その方針に合致する業者をネットなどで探し、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
その際には、ネットの一括見積もりサービスを利用するのもおすすめです。

見積もりは葬儀業者によって含まれている費用が異なるため、比較する場合は見積もりに含まれていない費用がどれだけあるのか業者に確認することが大切です。
業者を比較する際には、見積もりに含まれていない金額も考慮に入れて、トータルの費用で比べましょう。

家族の危篤は非常につらいことですが、臨終前に葬儀の準備をすることで、より良い業者がみつかる可能性が高まります。
良い葬儀を行って故人をしっかりと送り出すためにも、早めに葬儀の準備を始めることをおすすめします。

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